鉄輪温泉貸間 自炊宿 双葉荘で
「地獄蒸し」に挑戦!
鉄輪温泉は路地裏に至るまで、無数の源泉があり、路面のいたるところから蒸気が立ち上り、独自の風情を醸し出している。地獄蒸しは、この別府鉄輪温泉で江戸時代から続く伝統料理で、温泉から噴出する高温の蒸気熱を利用した調理法で、鉄輪では江戸時代から用いられてきた。町中には「地獄蒸し工房
鉄輪」という外来者のための地獄蒸し設備があるが、貸間を持つ昔ながらの湯治客向け自炊宿には、それぞれ自家泉源があり、湯治客が長期間滞在して地獄蒸しで自炊する。源泉のボイラーは熱い湯ノ花に覆われ、「フツフツ」と四六時中、生き物のような音を吐き続け異様な存在感がある。
ほぼ100℃の蒸気であるため、米だと約30分、豚軟骨が約20分、ホウレンソウなど葉物野菜はわずか2分ほどで茹で上がる。窯のふたを開けた瞬間に100℃の蒸気が噴出し、不用意に手を近づけるとやけどをする。家庭で普通に茹でるのとは、なぜか風味が全く違うのが不思議。ほのかに硫黄臭がし、塩分を含む濃い温泉の成分が食品に沁み込んでいるのかと観じながらたべること自体が湯治としての効能に通じているのかもしれない。
湯治はの効能は、温泉の成分もさることながら、大地のもたらす偉大なエナジーを全身で体得することにある。また、食材の調理時間が異なり、それぞれ種類によって窯を変える必要があるため、いやでも忙しく部屋から源泉までを何往復もしなければならない。全く、のんびりとはしていられないのだ。こうした運動も湯治の効果のひとつとして機能するのかもしれない。
自炊宿 貸間 双葉荘
基本料金 宿泊料 3800円
テレビ貸し賃 500円
以上の消費税10% 430円
入湯税 100円
計 4830円
各旅館にこのような源泉がある。
鉄輪路地
血の池地獄
ヤングセンター 橘劇団
1300円
四條らいむ
立花大五郎 橘良二他
夕食 地獄蒸し料理
双葉荘混浴風呂
鉄輪温泉貸間 陽光荘裏
路地裏にはいまだに湯治場のムードが残り、昭和レトロな雰囲気漂う
共同浴場