映画「夢」新説 2018版 (第2話)

原作:黒澤明 脚本・監督:秋蛇星

映画「夢」新説 2018版 (第2話)原作:黒澤明 脚本・監督:秋蛇星 / 黒澤の『夢』のリアリティに対する批判から生まれた新作『夢』秋蛇星ワールド!


あらすじ:「僕は、黒澤明の『夢』を観た数日後に、映画の舞台となっ信州のある地を夢の中で旅していた。水車のある農園には洞窟があって、そこに入り込むといつの間にか異郷の地に僕はいた。そこで偶然、僕は葬列に出会った。嘆き悲しむ葬列を見送ると僕はいつしか、夕暮れの露天火葬場にいた。 そこでは、遺体が次々に運び込まれ、夜になっても薪で焼かれていた。その時けたたましい鐘の音が鳴らされ、驚いた僕は鐘の鳴る方向へ急き立てられるように走った。後ろからは野犬が追っかけてきた。煙の立ち込める火葬場の背後の建物の2階から、鐘の音が鳴らされ、次に法螺が響き渡った。中を覗くと、サドウたちが香とガジャ(大麻)と火葬の煙の中で、狂乱していた。狂乱したサドウに僕は火葬台に生きたまま運ばれそうになり、恐怖のあまり目覚めた。 僕はいつの間にか『夢』の舞台の信州の農園の洞窟に戻っていた。僕はほっと胸をなでおろしたが、実はそこもまた夢の中だとすぐに分かった。僕は、永久に醒めない悪夢の世界から抜け出せないでもがいていた。僕はもう死ぬこともできずに、永久に悪夢を見続けねばならないことを覚った」

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【おぉたむすねィく探検隊 精神分析研究班】音楽と芸術、日本人の精神構造を考える会 特別チーム