【脚本】 神戸市北区山田町には、 #チョンチョン滝 という奇妙な名前の滝が 人知れず存在する。 #神戸市北区#水銀中毒#丹生山#呑吐ダム#山伏#修験道#修験者#丹生神社 【裏神戸探検隊】修験者が不老長寿の妙薬を調合した裏神戸極秘地帯潜入!2021-7-12 神戸市北区山田町坂本 志染川ではや釣をする釣り人 騒々しい県道沿いにしばらく 山の取っ付きまで歩く ここが丹生山・チョンチョン滝への 起点になる登山口だ。 梅雨末期のひどく蒸す日であった。

しばらく歩くと怪しい番小屋の ようなものが目に入る。 ヘリコプターの爆音が頭上に轟きだした! 裏神戸の秘境地帯であり、もちろん 人と出会うこともない。

この先には、チョンチョン滝という 珍名の滝があるが、梵天滝が正式名称で ある。落差約20m。丹生山・帝釈山系でもっ とも大きな落差をもつ滝。 俗名であるチョンチョン滝に関しては、水量 が少なく岩間を点々(チョンチョン)と流れ 落ちるところからという説と、谷の形状が女 性の性器に似る連想から、女性器の隠語で ある「チョンチョン」にちなむという説がある。

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滝下左岸に昔、多田源氏が支配していたと 伝える帝釈鉱山坑道跡がある。 帝釈鉱山は長谷銅山とも呼ばれ、鉱床は有 馬層群に属する玉瀬結晶質凝灰岩層から できている。

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雷鳴がとどろき始め、間もなく突然の雨になった! かつて山伏が不老不死の妙薬を調合した山は、 人の立ち入りを阻止しているかのようである。 雨具を持たず、補給の水すら持たずに入山した 探検隊は引き返さざるを得なくなった!
曲:Long Road Ahead - Kevin MacLeod Long Road Ahead
帰路は同じルートをあえて避け、東の 丹生神社 宝物殿へ下りるルートをとった。 暗い森はかつては修験者が駆け回っていた 地らしく魑魅魍魎の住みかというにふさわしい 風情を備えていた。

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ひどい雨になった 明らかに山が人を拒んでいた 里へ下りると 丹生神社 宝物殿があり、逃げ込んだ まるで時代劇に出そうな雰囲気が 一帯にはあった。
このありさまだ!
丹生山系には「シビレ山」という標高 465mの山があるが、「シビレ山」とは何ん とも不思議な山名である。
「痺れ山」
この名の由来には、決定的な説がないが、 有力な説のひとつに、隣にある丹生山で丹 生(にゅう)が採れたため、当時修験道の山 であった周辺の山にこもった修験者や山伏 が、この丹生を用い不老長寿の薬を調合し たというものがある。

しかしながら、水銀が含有されていたため 中毒を起こし痺れることがあったのでシビ レ山と言われるようになったというものである。 修験者や山伏は丹を妙薬として試しながら 歩きはじめたものの、シビレ山に至ったあた りで体が痺れはじめたと推測する向きもある。

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山田町坂本
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現在、衝原湖畔の登山口から丹生山への 登山ルートの、丹生神社からのメインルート に合流するあたりに古い石垣があり、そこ に「史蹟 丹生山城、丹生山明要寺跡」と いう碑が立てられている。

さらにひとつ室町時代の絵図の画像付きの 「丹生山明要寺参詣曼陀羅」という案内板 があり、歴史が簡単に紹介されている。
曲:Precipice - Twin Musicom
それによると、周辺は6世紀に百済から渡 来した童男行者が建立した明要寺があっ た。「丹生」という名の通り、山では丹(硫化 水銀)が採集されていた。

福原京を作った平清盛が、比叡山になぞら えて堂塔を整備、明要寺を僧兵も抱えるほ どの大寺院とするも、戦国の兵火と、さらに は明治の廃仏毀釈で廃寺となり、鎮守社で あった丹生神社だけが残され、今に至って いるという・・・・。

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山田町坂本の里の風情は今もなお 変わってはいなかった。 夏草に埋もれそうな石塔 志染川 永徳寺下の湧き水 山田の里
脚本・監督 秋蛇星


【おぉたむすねィく探検隊 精神分析研究班】
廃墟とその美、日本人の精神構造を考える会 特別チーム
楢崎弥之助
雰囲気満点でしかも突然の雷雨。妖怪の出そうな樹林の暗さも素晴らしい!そして江戸時代のような東屋のある風景。すべてが日本人の原風景です。
杉本二郎
いつもアップ有難う、楽しみにしてます、凄い雨の中ご苦労さまです、